大手不動産デベロッパーへの就職方法をフェーズ別で実体験に基づいて解説します。
また、デベロッパーに就職するメリット・デメリットに関しても紹介していきたいと思います。
大手不動産デベロッパーに就職する方法

就職活動のコツ
皆さんご存じの通り、デベロッパーは採用人数10~50名と合格者少数の狭き門です。
私が入社している今の会社も倍率は数百倍でした。
実際に就職難易度ランキングでは上位に多数のデベロッパーがランクインしており超人気業界といえるでしょう。
最新版!「入社が難しい有名企業」トップ200社2020/02/15
そんな超高倍率の選考で私が意識していたのは、目立つこと、ほかの人以上に工夫をする、これにつきます。
まず、面接には2種類のパターンがあると考えていました。
①問題がある人を落とすための面接(倍率低め:1〜2倍程度)
②優秀な人だけを通過させる面接(倍率高め:2〜倍程度)
この2パターンに分けて考える理由としては、
グループディスカッションを例に具体的な対策方法を記載すると、
①倍率低めの場合(〜2倍程度)
→輪を乱さず合わせる方が良い
②倍率高めの場合(2〜倍程度)
→多少輪を乱してでも正論を押し通す方が良い
というように、倍率によって考え方を変えて臨んでいました。
デベロッパーの面接が全体で数百倍という倍率であるということは、
例えば3回選考の場合、各面接で4~6倍の狭き門を突破する必要があります。
つまり②に該当、他とは違う・優秀と思われないと各面接を突破することができない
=ほかの人と同じことをしていても突破できない ということです。
実際に私が行ったいくつかの方法の内、一つ紹介します。
入社希望のデベロッパーが作った建物を建築雑誌「新建築」で確認する、という方法です。
なぜこんなことをしたのかというと、普通の人は企業研究をする際、企業のHPを確認したり、OB訪問をするかと思います。
では、普通の人がすることは当然に行って、他と違う差を生むために何ができるのか、
それを自分なりに考え、建築学科生にしかなじみのない「建築雑誌を読む」という答えにたどり着きました。
ちなみに「新建築」は建築学科のある大学であればどこの図書館にでもあると思います。
就活のステップ
就活は「自己分析」→「業界研究」→「プレエントリー」→「応募書類作成」→「エントリー」→「選考」→「内定」の順で進んでいきます。
各種ステップでどのようなポイントを意識すればよいか、
実際に大手デべに就職した私が実践した方法、今だから思う改善策を織り交ぜてご紹介いたします。
step1.自己分析
自己分析が優れているからといって合格が貰えるわけではありませんが、
応募書類や選考の「血となり肉となる」部分ですので、必ず自己分析は行いましょう。
自己分析におススメの本をご紹介いたします。
■じっくり時間をかけて徹底的に自己分析したい人向け
■時間が無い!そんな人向け
私も実際に利用した本で、短い時間でもしっかりと自己分析可能です。
step2.仕事研究・業界分析
仕事研究・業界分析にあたっては、インターン・OB訪問・読書・web閲覧等、多岐にわたります。
自己分析と同じでこの部分が人より優れているだけでは合格は貰えないので、
いま現在が選考の何か月前か等も意識して優先度を決めてください。
インターンは受けるべき?
答えはYESです。絶対に受けましょう。
インターンに落ちたのでマイナス、ということは私の知る限り全くないので必ず受けましょう。
ちなみに私は今いる企業のインターンを落ちています。
本選考で自分なりに面接のことを深く考え、工夫し、超高倍率を何とか突破しました。
ただ、入社してみると大半がインターンを合格した人で、インターンの時から本気を出しておけばよかった、、、と非常に後悔しました。
考えてみれば当然です。
面接数回ではその人の特徴を把握しきれませんが、
インターンも受けているような人であれば、良い面/悪い面も良く分かるため、
会社としては同じ位のレベルの人がいた場合インターン合格者を採用します。
別記事でインターンに関して解説しているので参考にしてみてください。
OB・OG訪問
時間があればOB・OG訪問をしてみましょう。
最近は企業側からも社員訪問の機会を準備してくれていると思いますので、
個人的にはそこまで無理に時間をかけなくても良いかなと思っています。
業界研究
別記事で仕事内容に関して紹介しています。
業務内容やメリット・将来の展望などを解説しています。
また上記以外にも、私が業界研究のために実際に参考として読んだ本、
これを就活の時に読んでおけばよかったなという本の紹介をした記事もあります。
ぜひ参考にしてみてください。
step3.プレエントリー
大手デベロッパーは超人気企業ですので、各種セミナーの申し込み・面接日程は秒単位で満席になります。
12時になる数分前には自分の予定表を片手にPC前へ座り、迷いなくすぐに予約できるよう準備しておくことが大切です。
step4.応募書類作成
ここまで実施してきた自己分析、仕事研究・業界研究を基に、各社の応募書類を作成しましょう。
後述のstep5で就職活動の軸等も紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
step5.選考
就職活動の軸
「就職活動の軸」、就活生が皆悩む部分かと思います。
私の場合、①少数精鋭で若手でも裁量が大きい、②大学で学んだことを生かしたい(建築学科卒)、③給料が高い、この3点を就活の軸としていると説明していました。
①,②に関してはありきたりなので割愛します。
③に関しては、そうだけどその理由言う?、と渋る方もいるかと思います。
ここからは私の個人的な見解になりますが、面接官もデベロッパーの人であり、おそらく給料が高いから入社しています。なので隠す必要は全くありません。
むしろ納得感を与えるためにはこの理由をあげる方がプラスに働くと考えています。
面接官も人です。面接官の経験とも合った説明をするとより納得、心に刺さるはずです。
ただ、言い方は気を付けましょう。
ここも納得感を得るために嘘でもいいので自分の経験と織り交ぜて、例えばですが、
「自分は奨学金を使って大学に通った。将来自分の子どもにはお金を気にせずに暮らしてほしいとも思っているのでデベロッパーの給与水準を知り志望度が高まった」、
「海外旅行が趣味で就職後も色々なところへ行き、学び・経験をしたい。ただ家庭も考えるとある程度の給料が必要。」などなど。
逆質問に関して
この記事では長くなるため詳細割愛しますが、別記事にてデベロッパーでの逆質問に関して当時意識していたこと等をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
その他、よくある質問
宅建は必要?
新卒はいりません。内定が出てから取れば問題ないです。
一方でデベロッパーへ転職したい、という方は宅建を持っていた方が有利に働くでしょう。
デベロッパーに就職するメリット・デメリット

メリット
デベロッパーに就職するメリットはたくさんあります。今回は3つ紹介します。
①給料が高い
本当に高かった。
②ホワイト企業
時期や部署にもよりますが、私の企業では今のところそこまでブラックという話は聞いていません。
精神を病んでしまう人もいますが、理由は仕事(社外の人と)+家族の介護、という事例など、
少し運が悪かったんだなというようなことが多いです。
+皆優秀で論理的な思考ができるため、理不尽な上司も少ないと思います。
③若手から裁量が大きい
裁量が大きいというよりは、人数が少なすぎて若手にも頑張ってもらわないといけない、
という言い方のほうが合っているような気もしています。
他の業界、例えば銀行に就職した同期と話をすると、任されている仕事の差が大きく本当に驚きます。
若手であっても、論理的に説明し、上司に納得さえしてもらえれば、数千万円かかるようなものであっても任せてもらえます。
以上のように、大手不動産デベロッパーに勤めると給料が高く多くの経験が得られます。
そのおかげか、体感として実際に会社を辞めていくような人は非常に少ないですし、
そういったランキングでも常に上位にデベロッパーはランクインしています。
最新版「給料が高く新卒が辞めない会社」TOP200(東洋経済オンライン)2020/12/19
デメリット
いま私が感じているデメリットを2つ紹介します。
①専門性が身につかない
デベロッパーは何かを専門的に行うのではなく、「様々な人を取りまとめ事業を進めていく職業」です。
なので、何か一つに特化した専門家にはなれない、要はデベロッパーから何かに転職するのは難しいと思います。
例えば、ゼネコンで建築に関して経験を積みデベロッパーに転職することはできますが、逆はおそらく無理です。
②成長意欲が下がる
給料は相当いいです、何もしなくても。そして、人間は楽な方を選ぶ生き物です。
そのような環境に身を置くとどうなるかというと、
何もしなくなってしまう人が多いです。
なので、働いて何年経っても向上心を忘れず、常に成長していく必要があります。
おわりに
メリット・デメリット等、説明してきましたが、
総合して個人的には総合デベロッパーへの就職はおススメです。
やっぱり給料高い+ホワイトというのは大切なことだと思いますよ。
そのほか、デベロッパー就活に役立つ記事としてデベロッパーの魅力をまとめた記事を以下にまとめています。
就職活動の志望動機としてぜひ参考にしてみてください!
また、私は就活時代にお金のやりくりに困っていたので、
学生がサクッと稼げる方法なんかも紹介しています。
自分が当時知りたかった情報を中心にまとめているのでぜひ参考にしてください!

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